
「挑戦する知性」とともに ― 独立のご挨拶
2025.07.14
執筆:稲田 遼太 (インテアス法律事務所)
このたび、私(稲田遼太)はインテアス法律事務所を退職し、独立する運びとなりました。
在籍中は企業法務の第一線で多様な案件に取り組み、実務を通して考え、学び、行動する日々を送らせていただきました。その中で得た経験により、私は弁護士としても、人間としても成長することが出来ました。
特に、「挑戦する知性」という価値観を事務所で策定する場に立ち会い、日々の実践に活かせたことは、自身の仕事観を深める大きな機会でした。制度やルールの限界にも直面しながらも、目の前の課題に既存の枠組みにとらわれずに柔軟に思考を重ね、仮説を立てて丁寧に検証し、新しい解をともに探り出す姿勢は、生成AIが発展していく未来において真の専門家に求められる在り方だと強く感じています。
今後は「こども・若者を対象とする事業者支援」に特化し、声が届きにくい領域で法的支援を届けたいと考えています。こどもや若者の学び・挑戦・成長を支えることは、社会の次世代基盤を築くことそのものです。
思い返せば、代表弁護士・樽本先生との出会いは、私が弁護士2〜3年目のころ、日弁連の業務をご一緒したのが最初でした。その後、「NPOのための弁護士ネットワーク」に参加したことで、樽本先生が創設された事務所(現インテアス法律事務所)の一員として働くご縁をいただきました。
在籍中は、樽本先生から「常にプロ意識をもって妥協せずに望む姿勢」と「学び続ける重要性」を教わりました。内閣府出向へのご推薦も含め、助言とサポートに心から感謝しています。
また、國信先生には、誠実さと冷静な判断力、ジェンダー課題への真正面からの取り組みにおいて多くを学びました。國信先生と同じ事務所で働くことができた経験は、私にとって誇りです。
独立に際し、これまでもらった支えを胸に、「こども・若者を対象とする事業者を支援する弁護士といえば稲田」と言っていただける存在を目指し、自己研鑽を重ねてまいります。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。ご縁をいただいたすべての方々に心から感謝いたします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。